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しっかり理解しておきたい!「貯蓄」「投資」「投機」の違いとは?

(公開) 2024年1月

資産形成で大切なことは「貯蓄」と「投資」をうまく組み合わせながら活用していくことです。そして、「投資」に似た言葉として「投機」があります。これらはどのように違うのでしょうか。今回は、「貯蓄」「投資」「投機」の違いについてご説明します。

貯蓄とは?

まず貯蓄ですが、これは文字通り、お金を貯め、蓄えていくことです。現金を貯めていくことも可能でしょうが、一般的には預貯金を利用して、金融機関に預けていく形になります。

貯蓄とは? - お金を貯め、蓄えていくこと。一般的には、預貯金で蓄えていくこと

預貯金であれば通常は元本保証ですが、現在の状況では普通預金金利は0.001%などと非常に低い金利となっています。このような低金利だとなかなかお金を増やしていくことはできません。

このように貯蓄は一般的には預貯金などの元本保証商品を利用するイメージになります。ただし、注意が必要なのが財形貯蓄です。お勤め先に財形貯蓄制度がある場合、給与天引きで自動的に積み立てていくことができます。ただ、この場合、制度の名称に「貯蓄」が含まれているものの、どんな金融商品で積み立てていくかは、その制度によって異なります。預貯金を対象としている場合もあれば、元本割れリスクのある投資信託を対象としている場合もあります。財形貯蓄を利用されている方は、ご自身が積み立てている具体的な金融商品についてしっかり確認しておきましょう。

投資とは?

次に投資です。投資は、一般的に株式、債券、不動産/REITやそれらを対象とした投資信託を購入し、保有期間中に得られるインカムゲイン(配当、利子、分配金など)と、値上がり益(キャピタルゲイン)を得ることです。

投資とは? - 収益を得る事を目的として、資産を購入し、インカムゲインやキャピタルゲインを得ること

株式の例で考えてみましょう。株式を発行している企業が世の中に商品・サービスを提供することで、売上を上げ、利益を出します。その利益の一部を株式の投資家である株主に配当として分配、残りを今後の企業の成長のための設備投資などに使うことでその企業の売上が拡大し、将来の株価上昇につながることが期待されます。

2つ目の債券は借用証書のようなものです。債券を発行している発行体(国や地方自治体、企業など)が債券の投資家からお金を借り、借りている間は利子を払います。そして、当初決められていた期限(満期といいます)になると借りていた元本を返済する(償還するといいます)というものです。

ただし、これらの投資は元本保証ではありません。株式であれば、業績が悪化して利益を出すことができず、配当を支払えない、その結果株価が値下がりしてしまうといったことが考えられます。また、債券も、株式と比べるとリスクは低いものの、発行体が予定通りに利子を支払わない、満期になっても元本を返済できないといった可能性もあります。

貯蓄の中心的な商品である預貯金と比べると、元本保証ではないため、一定のリスクはありますが、それに応じて期待されるリターン(収益)も高くなります。

投機とは?

最後は投機です。投機は、機会(チャンス)に投じるという意味になりますが、一般的には対象資産の価格が上昇することを期待して、短期的に売買を繰り返すことで利益を得ようとする行為を意味します。

投機とは? - 資産の価格が上昇する事を期待して、短期的に売買を繰り返し利益を得ること

そういう意味では、対象資産が付加価値を生み出すかどうかは関係なく、とにかく価格が変動しているものであれば投機の対象になります。

例えば、投資対象資産の代表である不動産ですと、保有期間に応じて家賃収入が得られます。1年しか保有しなければ1年分の家賃しか入ってきませんが、5年、10年と長く保有を継続していけば、期間に応じて得られる収入は大きくなっていきます。このように不動産は付加価値を生み出す資産と言えます。

一方、金(ゴールド)は、購入して長期間保有を継続しても特に何か価値を生み出してくれるわけではありません。いつまで経っても1kgの金が3kgに増えることはありません。しかし、金の価格は変動していますので、安値で買って、高くなってから売却すれば利益を出すことは可能です。このような取引は投機的な取引と言えるでしょう。

最後に

ご説明したように、貯蓄、投資、投機というのは、それぞれ意味が大きく異なります。資産形成で大切なことは、ライフプランを考えながら、貯蓄と投資をうまく組み合わせてお金を貯め、増やしていくことです。貯蓄、投資、投機というそれぞれの意味をしっかりと理解して、ぜひうまく使い分けていただければと思います。

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