ライフプラニングの必要性とファイナンシャルプランナーの役割
みなさんは、もうiDeCoを始めていらっしゃいますか?
iDeCoに加入できる会社員は現在一部に限定されていますが、希望する会社員は全員がiDeCoに加入できるよう、厚生労働省が基準を緩める検討に入ったという報道も出ています。それほど遠くない将来に誰もがiDeCoに加入できる時代が訪れるかもしれません。
iDeCoはじぶん年金づくりに役立つが、、、
iDeCoは将来の年金づくりにとても役立つ制度だと思います。掛金の拠出時、運用時、そして受取時のそれぞれにおいて税制上の優遇措置がありますから、老後資金の準備を考える際には、間違いなく利用を検討すべき方法の一つです。
しかし人生100年時代と言われる昨今、iDeCoだけで十分かと言うと、決してそんなことはないでしょう。iDeCoは基本的に老後資金の準備ですが、それで老後資金が十分かどうかを判断するには、他の制度についても適切に理解して把握しておく必要があります。
まず誰にとっても重要なのが公的年金(国民年金・厚生年金)です。ねんきん定期便をチェックして、今後の働き方、すなわち公的年金の加入状況も考慮しつつ、自分がいくら位受け取れそうか、大まかで構わないので確認しておくことが重要です。
さらに会社員の方であれば、退職金や企業年金を何歳から、どのくらい受け取れるのかを確認しておきましょう。会社員の方にとっては、お勤め先からの退職金や企業年金は老後資金として間違いなく大きな役割を果たすものです。
一方、個人事業主・フリーランスの方は、iDeCo、国民年金基金、小規模企業共済、個人年金保険など、ご自身で加入して準備されているものがあれば、それぞれ何歳からいくら受け取れるのかを確認しておきましょう。もしどんな制度を利用できるか把握されていない場合は、そこから確認しておきましょう。
人生の様々なライフイベント
人生のお金と言えば、老後資金だけではありません。人生には様々なライフイベントがあります。就職、転職、独立、結婚、出産、子供の教育、マイホーム購入など、どんなライフイベントがあるかは人それぞれですが、人生の様々な局面でお金が必要になることは間違いありません。そのためには、日頃から長期的なライフプランを作成していくことが重要です。
みなさんはライフプランを作られたことがありますでしょうか?
ライフプランと言っても難しいことはありません。最初は大まかなものでいいので、どんな人生を歩んでいきたいか、紙に書き出してみることから始めてみましょう。どんな仕事をしながら、どんな家族構成で、どんなところに住んでいきたいかなど、ライフプランという文字通り人生計画を立ててみるのです。
ただ、そうは言っても、日々お仕事やご家庭の用事に追われてお忙しくされているみなさんにとっては、なかなか難しいかもしれません。特に最初の一歩を踏み出すのは、きっかけがないと難しいかもしれませんね。
ファイナンシャルプランナーを活用しよう
みなさんは「ファイナンシャルプランナー」という言葉を聞かれたことはあるでしょうか?お忙しいみなさんのライフプラン作りに、ファイナンシャルプランナーがお役に立てるかもしれません。ファイナンシャルプランナーは、みなさんに寄り添いながら、一緒にライフプランを考えたり、そのライフプランを実現していくためにどのくらいお金が必要か検討したりと、ライフプランやお金について総合的にアドバイスやサポートする職業です。
ファイナンシャルプランナーは、貯蓄や節約といった家計の見直しをはじめ、ライフプランニング、生命保険、マイホームの購入や住宅ローン、それから資産運用、相続、税金といったことまで、幅広くカバーしています。もちろん各ファイナンシャルプランナーで強い分野、弱い分野がありますが、そのファイナンシャルプランナー自身が解決できない場合は、それぞれの専門家と連携しながら総合的にサポートしてくれるはずです。
例えば、老後資金というテーマであれば、公的年金はもちろん、iDeCoを含む各種年金制度も含めて総合的にアドバイスしてもらえるはずです。
ファイナンシャルプランナーに相談したことがないという方は、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。からだの健康診断は定期的に受けられていると思いますが、家計(お金)についての健康診断も受けているという方は少数派かもしれません。第三者であるファイナンシャルプランナーに見てもらうことで、家計の見直しやライフプランの確認など、様々な気づきがあるかと思います。
ファイナンシャルプランナーを活用しながら、定期的に家計の健康診断をしてみてはいかがでしょうか。