【2026年最新版】公的年金シミュレーターが進化!障害年金・iDeCoの試算機能の使い方を解説
「将来、年金はいくらもらえるのだろう?」と気になっている方も多いのではないかと思います。年金は制度が複雑で、自分のケースに当てはめて考えるのは難しく感じられるかもしれません。そんな時に頼りになるのが、厚生労働省が無料で公開している「公的年金シミュレーター」です。難しい知識がなくても、おおよその年金額をスマホやパソコンでかんたんに試算できます。
2026年4月からは新しく「障害年金」と「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の試算機能が加わり、試験運用がスタートしました。これまで老後の年金(老齢年金)が中心だった試算の幅が広がり、もしものときの備えや、自分で準備する年金まで見通せるようになったのです。
今回は、その新機能と基本的な使い方を、はじめての方にも分かるようにご紹介します。
公的年金シミュレーターとは?
「公的年金シミュレーター」は、働き方や暮らし方の変化に合わせて、将来受け取れる年金額を予測できるツールです。
うれしいポイントは大きく3つあります。まず、IDやパスワードの登録はいらず、サイトを開けばすぐに試算を始められます。次に、画面のスライドバーを動かすだけで、年金額の変化をグラフで確認できます。そして、入力した情報は記録・保存されないため、個人情報の面でも安心して使えます。
お手元に「ねんきん定期便」がある方は、そこに記載された二次元コードをスマホのカメラで読み取ると、計算に必要な項目の一部が自動で入力され、よりスムーズに試算できます。もちろん、定期便が手元になくても、いくつかの質問に答えるだけで試算は可能です。
公的年金シミュレーター: https://nenkin-shisan.mhlw.go.jp/
基本の使い方は「2ステップ」
使い方はとてもシンプルで、大きく2つのステップで完了します。
【ステップ1】試算条件の入力
まず、試算したい年金の種類(老齢年金または障害年金)を選び、生年月日を入力します。続いて、現在の働き方を「会社員・公務員」「自営業・フリーランス」「パート・アルバイト」「配偶者の扶養」などから選び、その期間と平均年収を入れていきます。
過去に別の働き方をしていた方や、将来働き方を変える予定がある方、時期によって年収が大きく異なる方は、「働き方の追加」を使うと、より実態に近い精度の高い試算ができます。
【ステップ2】試算結果の確認
「試算をはじめる」ボタンを押すと、受け取れる年金額がグラフで表示されます。画面上の数値を変えると、結果がその場ですぐに更新されるので、「もし収入が増えたら」「もし長く働いたら」「もし受け取り開始を遅らせたら」といった条件を変えながら、何度でも気軽に試せます。年齢ごとの受給額の一覧など、より詳しい情報を表示できる場合もあります。
さらに、税金や社会保険料を差し引いた手取りの目安を確認したり、結果をファイルに出力して家計の計画づくりに役立てたりすることもできます。これが、老齢年金の基本的な試算の流れです。
どんなときにシミュレーターを使えばいい?
このシミュレーターは、ライフプランを考えるさまざまな場面で活躍します。たとえば、転職や独立を検討しているとき、働き方が変わると年金額にどう影響するのかを事前に確かめられます。また、結婚や出産などで配偶者の扶養に入る・抜けるといった変化があるときにも、将来の見通しを立てる目安になります。
「いつから受け取り始めるか」によって金額が変わることを、グラフを動かしながら体感できるのも大きなメリットです。漠然とした老後の不安を、具体的な数字に置き換えて考えられるようになるはずです。
新機能① 障害年金の試算
障害年金は、病気やけがによって生活や仕事に支障が出たときに受け取れる年金です。「老後の年金」とは違い、現役世代でも対象になり得る、いざというときの大切な支えですが、これまでは試算できませんでした。
新機能では、種類の選択で「障害年金」を選び、画面の案内に沿って障害の有無や働き方などを入力すると、おおよその目安が分かります。
ただし、実際に受け取れるかどうかは、初めて医師の診療を受けた日(初診日)にどの年金制度に加入していたかや、これまでの保険料の納付状況などによって決まります。表示される金額はあくまで目安ですので、利用前に画面に出てくる注意事項も必ず確認しておきましょう。
新機能② iDeCoの試算
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、自分で掛金を積み立てて運用する私的年金です。毎月の掛金が全額所得控除になり、運用で得た利益にも税金がかからず、受け取るときにも控除が使えるなど、税制面の優遇が手厚いのが特長です。
シミュレーター画面の「iDeCo試算」から進むと、掛金や運用の条件をもとに、将来受け取れる金額の見通しを試算できます。公的年金とあわせて確認することで、老後のお金の全体像がよりはっきり見えてきます。
なお、iDeCoは運用の結果によって受取額が変わり、積み立てた金額を下回る可能性もある点には注意しておきましょう。
まずは気軽に試してみましょう
公的年金シミュレーターで分かるのは、あくまで概算です。本来の年金制度の仕組みを簡単にして計算しているため、実際に受け取る金額とは異なる場合があります。より正確な見込み額を知りたい場合は、日本年金機構の「ねんきんネット」や年金事務所で確認できます。
とはいえ、登録不要で、条件を変えながら何度でも試せる手軽さは大きな魅力です。今回の機能追加によって、老齢年金・障害年金・iDeCoという3つの視点から、自分の将来のお金を俯瞰的に見渡せるようになりました。難しく考えず、まずは一度アクセスして数字に触れてみることが、将来設計の第一歩になります。
気になったときに、ぜひ気軽に活用してみていただければと思います。
(参考リンク)
利用案内(厚生労働省): https://www.mhlw.go.jp/stf/kouteki_nenkin_simulator.html

