どう貯める?老後のお金 - 20代・30代の女性の皆さん老後のお金のこと、一緒に考えませんか?ファイナンシャルプランナー飯村久美さんと「きんゆう女子。」を運営する鈴木万梨子さんに対談いただきました

老後のお金。しっかり貯めたいけど、まず何から始めたらいいんだろう…そんな思いに応える第1回。今とこれからの年金事情や、金融の知識に自信がない方でもできるお金の増やし方をご紹介します。

老後のお金、普通預金では貯められないかも!?

鈴木:私のまわりでもよく話題にあがるんですが、20代や30代の女性で、老後に向けてしっかりお金を貯めたいという方は多いと思います。

飯村(FP):最近、年金にまつわるニュースもよく耳にしますものね。今の若い方は堅実ですね。

鈴木:はい。それで、金融のことを調べたりもするんですが… 結局、何から手をつければいいかわからなくて。どうすればいいんでしょう?

飯村(FP):まずは、いつ頃どんなことにお金が必要になるかライフプランを立てて無理のない金額から老後のお金を積み立てていくことが大切です。

ファイナンシャルプランナー飯村久美さん - ライフプランを立てて無理のない金額から老後のお金を積み立てていくことが大切です。

鈴木:そうなんですね。

飯村(FP):そう。お金を貯める目的によっては、普通預金が向いてることもあれば、お金を運用した方がいい場合もあるんです。

鈴木:何に使うお金かで、貯め方も変わるってことですか?

飯村(FP):そうです。たとえば、3年以内に使うお金を貯めるなら、普通預金とかでいいんです。元本割れしないし、すぐ引き出せるから使い勝手もいいし。

鈴木:なるほど。

飯村(FP):鈴木さんのように、“老後のため”とお金を貯める目的がはっきりしているなら、普通預金以外の方法も考えた方がいいかもしれません。

鈴木:そうなんですか? 理由を教えてください。

貯められないかも1

普通預金は低金利でお金が増えにくいから

飯村(FP):鈴木さん、今の普通預金の金利ってどれくらいかご存知ですか?

鈴木:たしかめちゃめちゃ低かった気が…

飯村(FP):実は、0.001%しかありません。100万円預けても、10円しか増えないんですよ。

鈴木:えっ、たったそれだけ!?

株式会社TOE THE LINE 代表取締役 鈴木 万梨子さん - 普通預金は低金利でお金が増えにくい

飯村(FP):そうなんです。そこに20.315%の税金が課税されるので、普通預金の場合、100万円預けても年間で実質8円くらいしか増えないんです。

鈴木:8円… うまい棒一本も買えない…

飯村(FP):悲しいですよね(笑)しかも、日本は少子高齢化が進んでいますよね? 実は、今でさえセカンドライフを送られている方々は、生活資金に対して年金が足りない状況なんです。

鈴木:そうなんですね。知らなかったです。

貯められないかも2

1,200万円以上も貯めなきゃいけないから

飯村(FP):総務省によると、高齢者の生活費は毎月5万円不足しています。

鈴木:5万円もですか…

飯村(FP):けっこうなインパクトですよね。しかも、女性は長生きです。女性の平均寿命が87歳なので、毎年50〜60万円貯金を切り崩す生活が22年続くことになります。今この状態なのでこれから先もっと厳しくなることが予想されています。
※65歳で定年退職した場合

家計収支例 - 高齢夫婦無職世帯(夫65歳、妻60歳以上)の場合、総務省の「家計調査2017年高齢夫婦無職世帯の家計収支」によると1カ月の支出約26万円にたいして公的保証やその他収入が約20.9万円となります

お金を運用して、増やしていくことが大切

鈴木:老後のためにたくさんお金を用意しなきゃいけないんですね…

飯村(FP):そうなんです。だからこそ老後に備えて、今あるお金を運用して増やすという方法も考えたいんです。

鈴木:普通に貯めるだけでは大変そうですもんね。

飯村(FP):そうです!

鈴木:でも…先生、実は運用って言われると、正直とってもハードルが高い気がします。初心者にできるんでしょうか?

飯村(FP):初めての人が自分でやるとなると、株価の値動きをチェックしたり、それに合わせて投資の配分を変えたり、けっこう大変かもしれません。

鈴木:やっぱり…

飯村(FP):でも、ご安心ください。投資信託と言って、運用を専門家にお任せできる仕組みもあるんです。

鈴木:それは便利ですね! 専門家と聞くとなんだか安心できそうですし。

飯村(FP):そうですよね。しかも鈴木さんのように、老後のお金を準備する人を応援する制度を国が用意してくれているんです。

老後のお金を作るならiDeCo。
積み立て感覚で年金を育てられる

鈴木:老後のお金を準備することを、国が応援してくれるってどういうことですか?

飯村(FP):公的年金に上乗せして、老後資金を自分で作れるんです。

鈴木:そんな制度があるんですね。

飯村(FP):確定拠出年金個人型、通称“iDeCo(イデコ)”って言うんですけど、毎月一定の金額を積み立てて、そのお金を元手に自分で選んだ投資商品を運用していきます。

鈴木:運用することによって、どんなメリットがあるんですか?

飯村(FP):毎月の掛金だけでなく、運用で得た収益も老後資金として積み立てられるので、普通預金よりも多くの老後のためのお金を用意できる可能性があるんです。

個人型確定拠出年金は毎月の掛金だけでなく、運用で得た収益も老後資金として積み立てられるので、普通預金よりも多くの老後のためのお金を用意できる可能性があるんです。

鈴木:なるほど。魅力的ですけど… 運用は自分で行なわなきゃいけないんでしょうか?

飯村(FP):運用は投資信託を用いてプロにお任せします。

鈴木:よかった。それなら心強いです。

飯村(FP):毎月同じ金額を積み立てていけばいいので、管理の負担も少なくてすみますよ。

鈴木:管理もかんたんで、積極的にお金も増やせるかもしれないなんて、とってもいい制度ですね。

飯村(FP):そうですね。さらに、iDeCoの魅力はこれだけじゃないんです。最大の魅力は、なんといっても税金の負担が軽くなることなんです。