投資信託の種類と選び方
たくさんある投資信託の中から、自分に合ったものを選ぶのは大変。ただ、投資信託の特徴毎に分類されているため、その特徴を捉えていくことで、自分に合った投信を選ぶことが可能になります。ここではどのような分類があるのかを抑えていきましょう。
主な投資信託の種類と特徴
投資信託の分類方法として代表的なのが、組入資産での分類。それぞれどのような特徴があり、どのようなメリットがあるのか、反対にどのようなデメリットがあるのかもしっかり押さえておきましょう。
❶ 国内株式型 銘柄の組み合わせで種類はさまざま
国内株式型投資信託の特徴 | |
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運用内容 | 主に日本国内の株式に投資するファンド |
主な投資方針 |
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主なメリット・デメリット |
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❷ 国内債券型 株式よりも安定している
国内債券型投資信託の特徴 | |
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運用内容 | 主に日本国内の債券に投資するファンド |
主な投資方針 | 日本国債型、物価連動債型、公共事業債型、国内社債ブレンド型 |
主なメリット・デメリット |
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❸ 海外株式型 為替の影響を受けやすい
海外株式型投資信託の特徴 | |
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運用内容 | 主に海外市場で上場されている株式に投資するファンド |
主な投資方針 |
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主なメリット・デメリット |
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❹ 海外債券型 投資国の政情にも注意
海外債券型投資信託の特徴 | |
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運用内容 | 海外の国債・公社債・社債に投資するファンド |
主な投資方針 |
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主なメリット・デメリット |
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❺ バランス型 複数の対象にバランスよく投資
バランス型投資信託の特徴 | |
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運用内容 | 国内外の債券・株式等で運用される投資信託で運用 |
主な投資方針 |
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主なメリット・デメリット |
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分配金「出る/出ない」どっちがいい?
毎月分配型は短期向き、分配金が出ないものは長期向きと考えるといいと思います。毎月分配の場合、収益の一部を毎月分配してしまうため、複利効果が期待できなくなってしまいます。
毎月分配型の投資信託は、老後の年金の補充として考える場合などにはいいと思いますが、資産形成における長期運用の対象商品としては不向きと言えるでしょう。
為替ヘッジ「あり/なし」どっちがいい?
「為替ヘッジ」とは、今の時点であらかじめ将来の為替を予約して、確定させることで為替の影響を受けないようにすることです。「為替ヘッジをする」場合、為替変動リスクを低減できるというメリットがある一方、為替差益は享受できず、対象通貨の金利差分の為替ヘッジコストがかかります。「為替ヘッジをしない」場合は、為替ヘッジコストがかからず、円安になった場合に為替差益を享受できますが、円高になった場合は為替差損を被ります。
為替ヘッジの有無には下記のようなタイプがあります。
タイプ | 留意点 |
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為替ヘッジなし | 全く為替ヘッジをせずに運用するタイプ。円安局面では為替差益が得られるため基準価額は上昇するが、円高局面では為替差損が反映されるため、基準価額は下落する |
為替ヘッジあり | 基本的にヘッジがかけられるので、円高が進んだとしても基準価額が下落するリスクを軽減できる。しかし、円安になっても為替差益を享受できない。また、フルヘッジといっても追加型投信の場合、日々の資金の流出入があるため、100%ヘッジが効くとは言えない |
状況に応じてヘッジする | 運用会社の運用担当者の裁量で、為替相場の状況を見て為替ヘッジをかけたり、外したりするタイプ。円安時には為替ヘッジをかけずに為替差益を狙う一方、円高時には為替ヘッジをかけることで為替差損の発生を防ぐ。いいとこどりのように見えるが、為替ヘッジをかけたり外したりのタイミングで運用の巧拙が出る |
選択型 | 為替ヘッジありと為替ヘッジなしの両方が用意されており、投資家自身が為替相場の流れを見ながら、いずれかのコースを選択する。自分でスイッチングしなければならない手間がかかるほか、自分の判断が常に正しいとは限らないのが難点。自分で判断したいという人向き |