「自分で靴下も履けないような人が、資産運用してるってかっこいい」 壇蜜さんが語る、将来のこと
イメージは美人、聡明、あるいはミステリアスな大人の女性。そしてときに、独特の感性や思考で、心に刺さるような発言をサラリとする。壇蜜さんはタレントという枠を超えて、絶えずその存在、個性を放ち続けています。そんな彼女は今、アラフォーと呼ばれる世代にさしかかり、恋愛を、その先にある暮らし、老後をどう考えているのでしょうか。さらに、将来に欠かせないお金のこと、資産運用の必要性についても、魅力ある持論を語ってもらいました。


■プロフィール
壇蜜(だんみつ)
1980(昭和55)年、秋田県生まれ。タレント。昭和女子大学を卒業し、日本舞踊師範、調理師など数々の資格を取得、多彩な職種を経験後に、29歳でグラビアデビュー。以後、テレビや映画などで幅広く活躍する。著書に『はんぶんのユウジと』『壇蜜ダイアリー』など。
■完璧ではない男性に惹かれるのは、“健全な共依存”を目指したいから

壇蜜さんが求める男性像は、年齢とともに変化するのでしょうか?
変化してきた部分はやはりありますよ。相手に求める条件が、以前は何となくあれもこれもとあったんですが、それが整理されてきて。結果、条件が減りました。年上が好きだったのに、年下でも老け顔だったり、発想がおじいちゃんみたいだったら、それでいいと思えるようになりましたから。
整理されて残った条件とは何でしょうか?
ひとことで言えば、内面ですね。私は過去に水商売も経験して、過激と思えるようなグラビアの仕事もしてきました。それはタレントとして今ある自分に必要な地固め、売り出すためのプロセスだったと思いますが、世間から見れば堂々と言えるものではないことは、自分が一番よく知っています。
だからと言って、それを馬鹿にしたり、逆手に取って自分の言う通りにさせるような人とは、長くはいられません。そうではなく、これまでの私を理解してくれて「今の仕事を頑張りなよ」と背中を押してくれる、そんな人に惹かれます。
これまで壇蜜さんは各種メディアで、「自分で靴下も履けないような人でもいい」というような、どこかダメな部分、足りない部分がある人に惹かれると、よく発言されていますよね。
言葉は悪いかもしれませんが、そういう相手に対して付け入る隙を探しているんです。だって、靴下を履けるどころかその毛玉まで取る。料理も得意で、趣味は週末のボルダリング。おまけに歯が真っ白で笑顔も爽やかだったら、もう付け入る隙がないじゃないですか。結局、そういう人は「ボクは完璧なんだから、黙ってついておいで」と言う。私の仕事を頑張ってとは言いません。
逆に、相手が私よりも収入が少なかったとしても、エンジニアだったりして私の知らないこと、例えばこの緑色の板(※半導体チップ)はこんな金属でできているとか、話をしてくれる。格好いいと思います。
私がこういう仕事なので、相手の人は収入が多くなくても安定していたらうれしいですけど、ゼロになったり借金を背負わなければいいです。たぶん、お互いがお互いの足りない部分を補うような、健全な共依存を目指したいのだと思います。そういう関係であることが私にとっては大事なんです。
■リスクは避けるのではなく、しっかり向き合う年齢になりました

ちなみに、今回は資産運用が大きなテーマなのですが、壇蜜さんが思う恋愛と資産運用には、共通点があると思われますか?
価値観という点でつながると思います。いろいろなものに価値観はありますが、恋愛とお金って、人が生きていく上で主軸となるものじゃないですか。恋愛観が同じではない相手を受け入れるのがなかなか難しいように、お金に関わることも相手と価値観が異なると、同様に受け入れるのは難しい。相反するようで、そこがすごく似ている気がします。
資産運用にどういうイメージを持たれていますか?
きちんと理解しないとできないこと。でも、興味はあります。
私のいる世界は安定はしていないから、資産運用とは少し違うかもしれないけれど、土地を買って人に貸すとか、駐車場にして安定収入を得るといったことは考えたことがあります。
以前、バラエティ番組でそのことを言ったら、それが一人歩きして「壇蜜は駐車場経営をしている」と噂になりました。あれは、まったくの誤解なのですが。
そうだったのですね……。ちなみに資産運用の制度として注目されているものに「iDeCo(イデコ)」があります。老後資金づくりのために毎月一定額を積み立てて、投資信託などで増やすための政府主導の制度で、いくつか税制メリットがあります。そのひとつが、掛け金が全額所得控除になるということ。一例を言うと、課税所得300万円ほどの世帯で月2万3000円を掛けた場合、所得税と住民税の税負担が年間で5万5000円ほど軽減されます。
えー、そうなんですか。そうやって説明を受けると、そのメリットがよくわかります。
それと、今のお話って、キーワードは老後ですよね。私、無駄に体が丈夫なんです。うっかりすると100年生きてしまうかもしれない。60歳になってもまだ40年もある。今はまだ何とかなりますが、年を取ってからお金がなかったら暮らしていけないでしょうね。
だから、老後資金の準備は必要だと痛感します。ただ、資産運用はリスクがつきものですから、具体的にそれはどのようなものなのか、そこはしっかり理解しないといけないと思います。
言われるとおり、リスクを十分理解することはとても大事です。その上で補足しますと、「iDeCo」は毎月、一定額を購入することで価格変動のリスクを軽減する効果があります。また、投資信託も複数の投資対象が含まれるため自動的に分散投資になっている面があるのでリスク軽減効果が期待できますが、まったく価格変動リスクを取りたくないということであれば元本保証の定期預金や保険商品を選択することも可能なのです。
それなら初心者でもスムーズに始められそうですね。それに、説明を伺っていて、リスクがわからないからと逃げるのではなく、ちゃんと向き合う、そういう年齢にもさしかかっているとも感じました。
それに先日、銀行預金の金利を見て驚きました。「これ、私の視力より低いじゃない!」って。資産運用でもっと増やせるなら、それが心の支えになるかもしれません。
そうですね。それと、同じ初心者向けの資産運用制度として「つみたてNISA(ニーサ)」も多くの人が利用しています。対象となる金融商品はすべて金融庁が定める「長期・分散投資」に適した商品で、換金・引き出しが自由です。対して、「iDeCo」は引き出すのは原則60歳以降と決められています。(※詳しくは下記バナーリンクから比較ページへ)

なるほど。説明を伺って、自分が働いて得たお金をそういった制度を利用して増やすことを始めるべきだと感じます。
「つみたてNISA」も過剰な額でなければやってもいいかな。
一方、「iDeCo」であれば、明確に老後の備えですよね。将来を思って、毎月コツコツと積み立てる作業は自分でもできそうな気がします。それに、運用って願掛けみたいな側面もあるじゃないですか。どうか当たりますようにとお願いする感覚。それはそれで楽しいですよね。
■資産運用って、地に足つけて生きていくための鍛錬みたい

壇蜜さんはご自身の老後について、気になったりはしますか?
なります。私の中では、もうすぐというイメージ。だから、老後になって月いくら必要なのか、知っておかないと、と思います。
話題になったあの「2000万円」の問題って、残念ながら年金だけでは暮らしていけないよって、国が認めたわけじゃないですか。最初はそれを聞いて「ひどい! 後出しジャンケンでしょ」って思いましたが、でもそうだよねって、冷静になればそう気付く。いや、本当はもっと足りないのかもしれないですけど。
毎月の生活費がどのくらい必要か、把握はされているんですか?
私、実家にずっといたので、一人暮らしをしてまだ10年経っていないんです。だから、最近なんですよ、大体いくら必要かわかったのは。でも、病気になったりして、急な支出があるじゃないですか。そう考えると、飲みに行っている場合じゃないなって。
お金で苦労された経験がありますから、金銭感覚やお金の使い方はしっかりされているイメージなのですが……。
私の場合、その経験が逆に作用するんです。苦労した分を取り戻したい。割を食っていたのだから、その分使いたい。危険な発想なのですが。
支出は思考停止のための行為です。モヤモヤや不安を一時的にでも解消してくれる。それが人によっては、海外旅行に行ったり、ブランドもののバッグを買ったり、あるいはホストに貢ぐことだったり。しかも、これには中毒性がある。それで、38歳の私は何にお金を使うことで思考停止になるかと言えば、サウナ巡りです。
サウナですか。それ自体、さほど高額な支出ではないですよね。
入場料は1000円程度ですからね。でも交通費がかかる。「サウナの聖地」と呼ばれる場所が国内に3カ所、熊本、静岡、北海道。そのためだけに行くので、飛行機代がかさみます。
それと、生き物もウィークポイント。とくに爬虫類。黒目の白蛇は珍しいのですが、100万円なら迷わず現金を引き出しに行く可能性があります。そんな自分が怖いんです。
ただ、目を覚ませと言っている自分がいることも確かです。一時的に気持ちが豊かになっても、将来、資金が先細りしては困るわけで、欲望とは上手に付き合わなくてはいけませんね。
壇蜜さんは「恋愛と資産運用は価値観の部分で似ている」と言われました。では、壇蜜さんのために老後に資産運用で備えている、そんな男性をどう思われますか?
自分のお金で将来を考えてやってくれるのは、素敵だと思います。
だってそのお金って、ヘビを買うためでも、サウナに行くためでもなく、二人の将来のため。人生100年時代に途中で放り出されないよう、地に足を付けて生きて行くためのお金じゃないですか。だから、資産運用の目的がはっきりして、リスクにもちゃんと向き合える。そうやって、お金を積み立てる人って強いし、自分で靴下を履けなくてもやっぱりかっこいいですよ。不安だからするのでなく、自分が強くなるための鍛錬のようにも見えます。
そしてできれば、お金だけじゃなくて、時間も私のために割いてくれたらさらにうれしいな。

恋愛からお金のことまで、誇張をせず、隠すこともなく、自分の言葉でサラリと語る。それが壇蜜さんの魅力なのでしょう。 そして、将来や老後のために備えること、そのために資産運用することはその人の「強さ」だと表現されていたのが印象的でした。そして、自分や誰かのためにその強さを求める人は素敵だとも。 「iDeCo」も「つみたてNISA」も、税制メリットもあり、価格変動リスクも抑えられる、しかも少額から始められる資産運用制度です。さらに、強くて素敵な人になれるのなら——。始めてみる価値は十二分にありそうです。
インタビュー・文/清水京武 写真/山田英博
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